初妊牛の行く先

 

こんばんは

 

季節がすすんで葉が色づいてきたね

ずっと曇りだったから、今週に入って青空でうれしい。

青空のほうが紅葉が映えるね〜

 

うちの坊っちゃんは、去年はまだ歩いてなかったから

落ち葉の上をカサカサと音鳴らして歩くのが

とっても楽しそうで、この短い季節、いいね。

 

さて、この来月で親牛たちがうちに引越ししてきてから2年がたつよ。

2年、というのは牛では大きな意味を持つ数字。

子牛が生まれて2年が経つと、はじめてお産をむかえて、親牛になる。

2年前、今いる親牛たちは妊娠牛で

導入から2、3か月以内に分娩を予定していた初妊牛たちだった。

一斉に分娩したのが令和6年の1月と2月。

そこで生まれた乳牛のメスたちが大きくなって、

今年の秋から冬にかけてはじめてのお産をひかえている。

牛は生まれてから1年後に性成熟し、

種付けをするのは大体13〜15ヶ月齢。

受胎してから妊娠期間は10か月なので

2才のときには親牛として搾乳ができるようになる。

2年かぁ、、!

分娩ラッシュ、哺育ラッシュであっという間に過ぎていった2年前の冬に生まれた子たちが

親牛になるなんて、感慨深い。

 

その初妊牛たち、全頭がうちに残るわけじゃないんだ。

うちには搾乳する機器を接続する、パイプラインという牛乳の配管が

62頭まで伸びているのだけど

今親牛は60頭近くいるから、全頭はしぼれない。

てなわけで育成舎にいる半分くらいは、乳牛市場で販売するよ。

乳牛市場は1か月に一回あって9月と10月に合わせて3頭がうちから旅立ったよー

行く先もそれぞれで、前回の市場で売った子は

海を越えて、県農協に買われたよ。

私たちと同じように、初妊牛を買い集めて

新しく経営をはじめる牧場かもしれないね。

移動が大変だけど、、しっかりね!いってらっしゃい。

 

移動が大変なのは、うちに残る子たちも同じ。

うちでは分娩予定の7、8週前には親牛とおなじ牛舎に移動するよ

移動、えさの切り替わり、となりの親牛との相性、

色んなストレスが移動した初妊牛たちにふりかかる。

分娩を前に、えさの食い込みが落ちるとマズイので

予定日よりもだいぶ前に連れてくることを心がけてるよ

牛は群れで生きる動物。強い、弱いがはっきりしてる。

親牛と親牛の間に入って縮こまってしまう子もいるけど、、

しっかり食べて、残り2か月、おなかの赤ちゃんを大きく育ててね!

私たちもケアを怠らず、初めてのお産を迎える子たちを

全力で飼っていきますよ〜〜。

 

ではまたー